今回は、「就活情報サイトの求人情報には書かれていないディーラー営業マンの一日」を私の経験を元に解説していきたいと思います。
「ディーラーに就職してお客様に豊かなカーライフをご提供したい!」
そう思って就職活動をされている学生さんもいると思います。
(実際は私もそうでした笑)
だけどよく聞く「ディーラーの営業はキツいしブラックだよ」という言葉。
求人情報にスケジュールが書かれてはいるけど、実際に働いてみると全く違うものでした。
この記事に書かれた事実を踏まえた上で、ディーラーへ就職活動をする参考にもなると思いますよ!
就活情報サイトの求人情報に騙されるな!嘘ばっかりの一日の流れ!
まずはじめに、ディーラーの求人サイトにはよく「一日の流れ」なるページがあって、そこにとある営業マンのスケジュールが書かれていることがありますよね?
数社の求人サイトを見て、「求人サイトに書かれている一日のスケジュール」をまとめてみましたのでご覧ください。
09:00 出社
09:15 朝礼・清掃・ショールームオープン準備
09:30 ショールームオープン、サービス入庫のお客様対応
12:00 サービス入庫予約、保険提案(アポ取り)TELコール
お昼休憩
13:00~17:00 訪問活動(新車提案、調子伺い)
17:00~18:00 サービス入庫のお客様対応
18:00 新車見積り作成、事務処理、次の日の準備
19:00 ショールームクローズ
19:30 退社
・・・とまあ、こんな流れだったらそんなにブラックには感じません。
ですが、これはあくまで「表向きのスケジュール」なんです。
というか、これは「真っ赤なウソ」です。
このスケジュールを鵜呑みにして就職してしまったらギャップにやられてしまいますよ・・・。
ぶっちゃけます!就活サイトの求人情報には載っていないディーラー営業マンの実態
それでは、私のディーラー営業時代の1日のスケジュールを暴露したいと思います。
平日と土日祝日では動きが違う部分があるので、分けてお話します。
営業マンのスケジュール(平日編)
はじめに平日のスケジュールを公開しますね。
08:30 出社
08:45 清掃・洗車・ショールームオープン準備
09:15 朝礼
09:30 ショールームオープン、サービス入庫のお客様対応
10:00 整備入庫車両の引き取り
11:00 見積作成
お昼休憩(社内にいれば30分程度)
13:00~16:30 訪問活動(新車提案、調子伺い)
16:30~18:30 整備入庫車両の納車、サービス入庫のお客様対応
18:30 新車見積り作成、事務処理、次の日の準備
19:00 ショールームクローズ
19:15~20:30 整備獲得や保険の案内、土日のフェアの誘客(電話)
20:30 明日の商談の打合せ・終礼
21:30 (明日の商談がない場合)店長のお説教タイム
22:00 退社
こんな感じです。
求人サイトとのギャップを感じるのは夜のスケジュールではないでしょうか。
ディーラー営業にとってショールームクローズの19時以降が「ゴールデンタイム」。
個人客が在宅している時間を狙って電話をしないと獲得できるものもできません。
そのため、平日の訪問活動の時間は「安息の時間」と言わんばかりに昼寝をしたり公園で鳩と戯れたりして夜に向けて英気を養ったりしていました(笑)
会社を出る時間は多少前後しますが、大体21時以降でした。
(月初であまり忙しくないときは早くて20時、月末に近づくと23時までいた、なんてこともありましたね。
営業マンのスケジュール(土日祝日編)
平日はわかったけど、土日はどんな感じなの?
そちらについてもお伝えしますね。
07:30 新車納車準備のため出社(朝早い時間に納車がある場合)
08:30 出社
08:45 清掃・洗車・ショールームオープン準備
09:15 朝礼
09:30 ショールームオープン
09:30~19:00 サービス入庫、新規来店のお客様対応
(空き時間に誘客、サービス入庫等の電話をひたすら掛ける)
19:00 ショールームクローズ
19:00~20:30 誘客、サービス入庫等の電話をひたすら掛ける、
20:30 明日の商談の打合せ・終礼
21:30 (明日の商談がない場合)店長のお説教タイム、残務処理
22:00 退社
ざっくりこんな感じです。
いつ休憩するの?と思う人もいるかもしれませんが、基本的に休憩はありません。
食事は空いた時間にパッと食べておしまい(約30分程度)、食事中に電話が来たりお客さんが来たら食事を中断してでも即対応です。
(カップ麺にお湯を入れた直後に来店、接客を1時間して戻ったらスープがなくなっていた、なんて日常茶飯事です笑)
ちょっと電話を掛ける合間に一息入れたりすることはありますが、基本的にはいつでも仕事ができる状況下に置かれます。いい意味でモチベーション保てますが心が休まらないですね。
夜は平日よりも在宅率が高めということもあり、電話を掛ける頻度が高くなります。
帰る時間に関しては、その他に残務処理の時間が長くなると帰る時間が23時と遅くなる時もありますが、平均して21時~22時といったところでした。
スケジュール以外にも気を付けなければならないポイントが・・・!
出社と退社の時間はある程度イメージができたかと思います。
実はそれ以外にも気にかけなければならないポイントがあります。
それは「休日」
ディーラーの営業マンといっても大まかな業種では「サービス業」に該当します。
担当しているお客様からしたら「たった一人しかいない担当者」ですので、困ったことがあったら休みだろうか営業時間外だろうがお構いなしに電話をかけてきます。
私自身、販売したお客様には個人の携帯番号を教えていたのでかなり振り回されました。
「何かあったら対応しなければいけない」
といったプレッシャーからは24時間365日離れられません。
それは覚悟しておいた方がいいでしょう。
また、休日は基本的にショールームの定休日と平日が基本的な休日となりますが、お客様のご要望で休日に出社しなければならない状況になることもあります。
その時、一般企業だと「代休」が取得できますが、ディーラーは中々取れません。というか「お前の段取りが悪いからだ」と言わんばかりに取らせてくれません。
営業成績が悪ければ休日出社(もちろん無給)して数字を稼がなければならなければならない状況下に置かれることもありますので、これも覚悟しておいた方がいいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
こんな話は就活サイトにも求人情報にも載ってなかったと思います。
(載せてたら確実に労基から指導が入ります笑)
このスケジュールは、私の営業時代の記憶をもとに書いていますが、現役で働いている同期に確認したところ間違いないということでしたので、信憑性はバツグンです!
「働き方改革」と言われている昨今でもこのような勤務状況がある、ということは頭に入れていた方がいいでしょう。
「お客様のために頑張る」という高い志があればそこまで苦に感じないかもしれないですし、「働いて売り上げた分だけ歩合も貰える仕事」であることは確かです。
「ディーラー=ブラック」というイメージはなかなか払拭できるものではありませんが、楽しい仕事ではあります。
それにディーラーは仕事がきついイメージがあるので、何年か経験を積めば転職時にも有利になりますよ!
営業としてもスキルも高められるので、チャレンジするのもアリな仕事です!!
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